山女釣り

山女はヤマメと読む。別に山に女を釣りに行くわけではない。(x_x)\☆バキッ。

山女釣りは1999年に妻の叔父から2回ほど連れていってもらったのが始まりであった。ただ、4時間以上かけて大分県久住町まで行くのである。いや実際はさらに向こうの直入町であった。その距離に正直閉口していた。それにこの年は2回目の時に12,3センチの(本当は放流サイズ)が釣れただけで、確か敬三叔父も坊主だったはずだ。要するに釣れる楽しみは味わっていなかったから出かける大変さの方が頭を占めていた。

釣りは小さな頃からずっとやってきた。だが、結婚してからは出かける機会がほとんどなかった。家事育児、夫婦げんか^^;)に追われてそんな気持ちの余裕もなかった。唯一出かけるのが、秋のハゼ釣りであった。これも2時間かかる山口県油谷湾まで出かけていくのだが、順当に行けば100匹は釣れるし、しかも20センチを楽に越える刺身サイズなのでこれは楽しい。子供連れでもOK。これは妻の父が連れていってくれる。釣った後のハゼの処理もそちらの実家でやってもらえるから、ありがたく楽なものだ。

それに比べこのヤマメ釣りは(これは上記父の弟である叔父が誘ってくれた)、「遠い、釣れない」が重なったので、この2回で特に情熱を新たにしたというわけでもなかった。
ただ、根から釣りは好きだし、今年になるとまた連れていってもらった。何せ仕掛けから竿から全て叔父が準備してくれたし、途中にカレーライスとコーヒーのおいしい店もあったし、この叔父との道中でのおしゃべりが結構楽しく本腰になって話せば4時間の道中も結構時間がつぶれるのである。^^;)

ところが今年は思わぬロケットスタートとなったのだ。(2000年)3月12日(日)になんと8匹を釣り上げた。
(ポイントと釣り方は全て叔父が指導してくれる^^;))

(これは叔父と合わせて11匹釣ったうちの自宅に持ち帰った天ぷらサイズの4匹。
27センチ、25センチの大物は妻の実家で塩焼きとなった。この日はその場にデジカメを持っていなかったのだ。うーん、残念。 そう言えば、3月11日は久住が銀世界であった。)

そして、4月2日(日)にも5匹を釣り上げて一気に「はまって」しまった。下のはこの日の大物(25cm)である。



この魚(2枚とも同じ魚よ^^;))の釣れたポイントが凄かった。T字路上に流れがぶつかる橋の下なのだ。水深は50センチくらいかなぁ?叔父がこのポイントにはいそうだ、と言って仕掛けを流した。T字の先端にぶつかって1メートルほど流れたところで「ガツン」とアタリが来た。瞬間的に抜き上げられないと判断。遠くから見ていた叔父は「抜ける、抜ける」と抜けた事を言う。^^;) タモですくったもののタモが草に絡んで取れなくなり、結局1,5メートルしたのわずかな土手に降りてゲット!この一匹は嬉しかったなぁ。何せ前の日からボーズでもうあきらめかかっていたから、、、これが午前9時くらいだった。

で、これをきっかけに下の釣果が続いたのであった。 この経験で山女釣りにはまることになった。





4月30日にも1匹上げた。目下3戦3勝である。 (^o^)v
上の大きい方が私が釣った奴。叔父は前日に同じクラスを一匹上げている。

そろそろ自分で道具を持とうかと思っている。釣具屋に下見に行ったら竿は7千円台で結構良いのがある。1万6千円台のが確かに良さそうだったが、、。ゴム付きガン玉はオサダ小倉店の方がポイント朝日ヶ丘店よりも安い。最近、WindowsCE関係で出費が重なったのですぐに買えないのが悲しい。

本屋で山女釣り関係の本を覗くと「ヤマメは早合わせ」だそうな。私は今日まで「向こう合わせ」をしていたぞ。これで良く釣れたものだ。^^;)。それからヤマメは餌を見つけるとその下流に素早く移動して口を開けて待っているそうな。だからきれいに流れの通りに餌を流してやらないと、彼女たちの口に入らないし、変な動きをすると怪しんで食べてくれないそうな。これで流し方が釣果を左右する理由が分かった。 さて今度はいつ行けるかなぁ?

5月14日(日)

さてその今度がやってきた。前回の久住からの帰りに「彦山川」にもヤマメはいるはずだ、と言う話から「そのうち英彦山川を自力でポイントを捜そう」と思っていた。ゴールデンウイーク中に一度下見に行った。妻の実家から1時間と少しの距離なので往復2時間と思っていたが、そう言えば自宅から出発すれば1時間半かかるので往復3時間だ。それにしたって、久住の片道4時間を思えば近い近い。まずその下見のことを少し書く。

下見

英彦山駅を過ぎてさぁ、そろそろポイントだと思っていると、川が茶色に濁っている。どこまで上っても濁っている。「最近雨が降っていないのにどうしてだろう?」ポイント的には良さそうなところはあったがこれでは釣りにならないだろう。小石原に上がる右に曲がる坂道を左にまっすぐ行くと、理由が分かった。護岸工事だ。川岸の赤土?をどんどんショベルカーが崩している。「これじゃ、これから下流は釣りにならない。」途中でどっちに行くか少し迷ったが地元の人に聞いて道を教えてもらう。上に上がるとダムがあるそうで、結構放流もしているとのこと。そのダムに行く途中にいかにもヤマメの良そうなポイントが結構ある。橋を左に曲がるとダムがあった。車が一台止まっている。釣り人だったがヤマメねらいではなくダムの中で浮き釣りをしている。どうも初心者っぽい。ダムの上から落ち込みを見ると深い部分がある。「大物がいても不思議ではない場所だ」

それから更に上がっていって深倉園近くまで上がろうとするが、工事中の場所が多く4輪駆動でもないと進みにくい。それに川の水量が少ない模様。引き返す。ま、こんな感じだった。

5月13日(土)
ちひろを後部座席に寝かせて釣り場に午後向かう。12時頃出発したかったのに妻が「子供の昼飯を外で食べさせてから行け」と言うので2時過ぎてしまった。小雨が降り出した。おあつらえ向きだ。夕マズメに向けて期待できる。しかし、雨足が強まり、ちひろに無理をさせられないし、7時からは学会なので金辺トンネルのずっと手前で引き返した。夜11時頃に自宅を再出発して車で寝て5時から釣ろう。

で、当日。子供を寝かせたら自分も寝てしまい、起きたら5時20分。急いで出発。5時28分。準備は前日夕方の時点でできていたのですぐに出発できた。ただ、仕掛けを何も作っていない。さすがに朝早いのですいすい進む。長行を越えた最後のセブンイレブンでサンドイッチとカフェオレを買い、運転しながら朝食。長行から英彦山駅まで1時間かかる行程が、1時間少しで自宅から深倉川のダムまで来てしまった。まず川の様子を見る。「水がすくない!」まずいと思うがとにかく仕掛けを作って竿を出す。全く魚信無し。この場で粘るのは時間の無駄。少し下流に戻る。胴長靴に履き替えて下見で見当を付けた場所に竿を出す。いても良さそうなところを何カ所も当たるが何の反応も無し。釣りにくい場所も工夫して仕掛けを投げ込んでみるがやはり駄目。「ま、他に釣り人もいないし、この辺にはいないのだろう。いきなり自分でポイントを見つけるのは難しいと言うことだ。結局ヤマメは足で釣ると言うけど、オレの場合は久住まで行脚するしかないと言うことだな」

このポイントをあきらめて移動しようと、降りてきた坂道の所まで戻る。ふと10メートル弱先の方にポイントが見える。「あそこの落ち込みまでは竿が届かないなぁ。」「泡立っている場所から少し離れている所にポイントがあることもあるけど、ちょっと遠いわ」と思った。しかしとりあえずなるべく遠くに仕掛けを振り込んでみた。
「ガツン!」「うっそー!」「お、良い型」ふと、この前久住で釣り逃がしたことが頭をよぎる。慎重になる。目の前を必死に泳ぎ回るヤマメ」一瞬焦ったが、タモが必要なサイズではないことは分かった。糸が切れないことを祈りながら慎重に引き上げる。「本当かよ。釣っちゃったよヤマメ。久住までこなかったのに!しかも結構大きいぞ。手でつかんでもしっぽが手からはみ出る」「うおー、信じられない!!」「嬉しい」

車に戻って収穫をクーラーに大事にしまう。もうこのまま帰っても良いくらいの気分。早くこの魚を見せたい。まぁ、しかしそう言うわけにも行かない。10分で帰宅できる距離ではないのだ。つり上げたポイントに戻って2匹目を狙う。ポイントとしては広いのであと1,2匹いてもおかしくはない。「アタリ!」でもアブラメだった。「もうヤマメはいないと言うことか?」もう一度。またアブラメ。やはりもういないか。せっかくなのでアブラメも持って帰ることにする。不思議とアブラメがいることで「やはりここにはヤマメがいるんだ。久住と同じだ」と実感できてアブラメが釣れたのも嬉しかった。

更に上流にポイントを探っていく。なんと2匹目が釣れてしまった!もう最高。ただ1匹目より小さい。今度はクーラーまで持っていかず、引き続きポイントを探る。「3匹目が釣れたら車に持って上がろう」あるポイントでアタリの感触があった。でも仕掛けがもつれたので短めの仕掛けに作り直す。で、それが完成してもう一度そのポイントに投げ込むと「ガツン」これは更に小さかったが15センチは越えているので捕獲。もう笑いが止まらない。この時点で9時40分。私はもう満足しきっていた。だって釣れると思っていなかったのだから、正直な話。^^;)

で以下が本日の釣果証拠写真である。行橋に行って自分でさばいた。本日の大物は21.5センチであった。
上等上等。 (^o^)v(クリックすると画像が大きくなります。)



2連敗中

6月18日(日)父の日
深倉川と英彦山川を何カ所か当たってみるが、駄目。ハエが釣れる。一匹は割と大きかった。ハエ なのにすぐ抜けなくて少し泳がせたほど。でもヤマメではない。アタリから全然違うもんね。

雨上がりで水量が多く流れが激しい。うーん、この前敬三叔父と来たときもつれなかったが まぁ、あの時は場所探しだったのでそれで良かったが、2回連続ヤマメの姿が見られないと 寂しいな。


7月2日(日)

Ye-e-e-ah! I did it!!!!   32センチの尺物を釣り上げました。久住でです。写真もあるでよう。ちょっと時間がないので数日後にアップするけど、あそこまででかいと、もう鮭です。形も身も。
かかった瞬間ヤマメとは違うと思ったから、ちっとも焦らなかったし、ワクワクもしなかった。その時はエイみたいにえらく下に潜り込むなぁ、と思った程度。   この続きはまた後日。

日にちが経ってしまったので詳しいことは忘れてしまった。(8月23日記す)。ただこんな大物にお目にかかるとそれ以降はついつい大物ねらいになってしまう。ちなみにこのヤマメの重さは330グラムでした。筋子も取れた


7月23日?  ボーズだったから日にちも良く覚えていない。久住遠征5回目にして初めての敗戦。今までがラッキーすぎたのか?


8月14日(月)

お盆というのに罰当たりなことである。(x_x)\☆バキッ
今回は初めて一人で運転した。敬三叔父はグライダーの仕事の関係で土曜日から久住入りしており、私だけ13日(日)の午後9時過ぎに長行を出発したのだ。道は把握していたつもりだったが夜、助手席に叔父もいない状態で運転するのは若干緊張感があった。小石原からログハウス左折の間が偉く長く感じられ迷っていないか不安だった。昔セットで購入していた音楽CDで未開封の分を4枚車に持ち込んで、懐かしい曲を聴きながら運転することで距離感を薄めようとした。それでも何とか無事に滑空場の入り口まで到着した。ところが滑空場の事務所を通り過ぎて向こう側の出口まで行ってしまった。引き返してやっと事務所にたどり着く。12時少し過ぎ。ドアは開いていたが敬三叔父は寝ていた。^^;) 缶ビールを一杯開けてすぐソファーベッドに寝る。前回はオデッセイの中で二人で寝たが今回は充分フラットで手足が伸ばせたのでまるで殿様気分である。

4時半に目覚めると中村教官が部屋に入ってきた。電気がつかないので暗い中携帯電話でメールを落としている。やおら起きあがって仕掛けを作る。敬三叔父は「今ヤマメをとるか睡眠をとるかと言われたら睡眠を取る」とベッドの中でむにゃむにゃ言っている。ご来光を仰いで、2台で出発。途中で回り道をしたが、前回挑戦した第2のポイント
で竿を出す。中村教官は一人下流でハエを狙う。(実は前日に50センチのコイを第一ポイントで0.5号の糸でタモを使わず釣り上げたそうだ。コイは本郷さん宅でコイこくになる)。敬三叔父は深そうな滝のポイントで大物を狙うがかからず。私は20センチに届かないサイズを2匹ゲット!1匹目は日が照りだした時に橋の上流の日陰のポイントで釣り、もう一匹は橋の下流の落ち込みで日陰になっている部分から50センチほど離れたところを流したら、日陰の中に引っ張っていこうとした。いずれもねらいどおりに釣れて満足、まんぞく。

9時半くらい移動。中村教官は滑空場へ戻る。第3のポイントで少し竿を出す。一度小型がかかったがばれてしまった。ビニールハウス裏で叔父が放流サイズを釣り上げてリリースしたようだ。真夏の真昼でも小物とは言え、釣れることは釣れるのだ。

それから昼食。そのまえにエノハ供養の碑とか「空」の近くに行って久住の絶景を堪能した。久住歴20数年の叔父が見たこともない風景もあったようだ。これまで閉店後などで行き当たらなかったシャモ料理の店でようやく食べる。うまい。ビールも飲んだ。その後阿蘇野方面にポイントを探しに行く。一番釣りやすそうなガソリンスタンドの近くはなんと禁漁区域だった。でも川におりる手段さえあればその周辺は確かに好ポイントだ。

滑空場に一旦戻ることにした。そこでグライダーに乗せてもらった!!!ジェットコースターが苦手なので飛び立つ前はちょっと不安だったが。でも快適であった。なかなか出来ない体験だ。石碑の英文作成に対する慰労ということだろう。^^;)この件は「未整理」に書き記そう。

で、5時半になってようやく夕まずめねらいに出かけた。(ちょっと遅すぎた)。90度カーブのある橋の下でほとんど放流サイズをゲットする。これが夕方唯一の一匹となった。その後例の32センチを上げた場所に行く。一発目、どどーーん。やったー、また来た!!下に引っ張り込む。ヤマメだー。と思ったが叔父が「コイだ」。なにー??? しばらくして横に泳ぎ初めて白い横腹が見えた。がくーーっ。でもやりとりだけは楽しんだ。35センチは楽にありそうだった。でも、お盆だし(今更何いってんだ)逃がした。ヤマメならなぁ。

急いで直入町の温泉に行く。ところが着替えを忘れている。更にこの前よった寿司屋が閉まっている。松葉に電話しても駄目。こりゃ困った。しかしさすが敬三叔父、「正直屋」という店を知っていて見事開いていた。9時までだそうだ。この久住にあって要チェックの店だ。
ウナギを食べた。ビールも飲んだ。しかしひょんな事から次の日は釣らずに帰ることになった。滑空書事務所でコーヒーを湧かして飲んでそのまま運転して帰った。長行には午前2時30分過ぎ。事故が起きなかったのが不思議なくらい眠たかった。平尾台近くでは時速30キロだった。叔父が先導してくれた。でも一人で久住往復できた自信はできて、次回から一人でも久住に行ってしまいそうだ。